ちょっと理容の話 なぜニューブロースは必要か?

ブロースは理容師にとって必要な技術

ブロースで使われる技術は我々理容師にとってなくてはならない
カット技法が沢山つまっています。
連続刈りによる刈り上げ。
じかバサミ。
起毛した髪をカットでシルエットを整えることなど、日本人の
ショートヘアーには欠かせない技術が満載です。

ですからブロースが流行して50年以上経っても競技会の種目として
残っているのだと思っています。

ブロース競技の現状

ブロースを刈る技術は理容師として必須ですので、今はカット技術を
習得しようとする、経験年数の浅い若手技術者が出場しているのが現状です。
当然作品の完成度はかなり低く、完成してない作品が少ないので、
上位入賞者の作品でも、過去にブロースを極めた技術者が見ると
首を傾げたくなる作品が多くなっています。

ブロースは技法ではなくヘアデザイン

ではなぜ昔はこぞってブロースチャンピオンを目指し、
『ブロースが上手な床屋さん』という世間の評判を手に入れようと
したのでしょうか?
それはお客様がブロースというデザインを求めたからです。
シャープな刈り上げ
スクエアなボックスのシルエット
顔のラインに合わせた絶妙な厚み
フロンのデザイン・・・・etc
ブロースと一言で言っても極めた技術者に語らせたら
そこから派生するデザインは多彩で無数にあると答えることでしょう。

ブロースはなくなるのか?

今20~30代のお客様が角刈りをオーダーされる確率は極めて
低いと思います。
なぜなら流行のシルエットがボックスからダイヤラインに変わったからです。
では刈り上げのお客様やベリーショートのお客様がいなくなったかというと
決して少なくありません。
むしろ理容店では今でもショートヘアーが年齢に関係なく主流です。
つまりブロースのニーズがなくなったわけでなく、お客様が求めるデザインが変わったために少なくなっただけで、今の時代に合わせたデザイン提案をすれば、いつの時代にも必要なヘアスタイルであり続けるのです。
ブロースのフルモデルチェンジは2000年にやっておかなければいけなかったと思います。

変化成長するということ

お客さまのニーズから外れたものは理容であろうと美容であろうと成功するはずが
ありません。
慣れ親しんだものを棄てるより、今できることを時代に合わせ変化させることで、
消費者のニーズに答え、ブロース競技を若手の練習のための基本競技ではなく、
客様に喜んでもらうために技術者が習得しなければならない流行のデザイン種目に
変化させていかなければと思うです。

福岡県講師会とヘアースタイリッシュクラブは理容の未来のために提議します。

ブロースのデザインを今の時代に合わせ変更します。
12月に開催されるHSCコンクールではブロース種目がニューブロースとして
初めて競技種目になります。そしてデザインは2年ぐらいを目安にして、
フォルム、テクスチャー、ディテールを常にマイナーチェンジしていきます。

ニューブロースを、今の時代に必要なヘアデザインにします。

ニューブロースを理容師としてお客様のニーズに答えるデザイン提案ができる武器のひとつにしましょう。

来年はブロースの次にミディアムカットのデザイン変更に着手したいと思います。

最後に自分が好きな言葉で、アメリカ先住民ホピ族の言葉です。

変え られるものを変える勇気と

 変え られないものを受け入れる広い心

  そ してその違いがわかる知識をありがとう

デザイン力が付けば、必ずお客様が振り向いてくれます。
私たち理容師がこれからもお客様に愛され続ける職業であるためにも・・・・

 

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